風にも闇にも長身にも負けぬ!侍ジャパンが3日、「プレミア12」1次ラウンド初戦ベネズエラ戦、2戦目プエルトリコ戦が開催される台湾・桃園球場で全体練習を行った。大会開幕前唯一の同球場練習日で想像以上の強風を体感。貴重な情報をインプットした。
丸は中堅で守備練習をしていた途中、練習補助の日本人アルバイトに思わず聞いた。「いつもこんなに風強いの?」。即答で肯定され「マジか」と苦笑いした。秋山離脱を受けて追加招集され、この日全体練習に合流。「風は舞って一定じゃない。頭に入れておかないと」と気を引き締めた。
桃園球場は周囲に高い建物が少なく、強風がモロに空で暴れ続ける。常に旗がはためき、砂ぼこりが舞う環境。丸いわく「右翼から左翼に吹いていて右翼には伸びない」。基本は甲子園の浜風と同じイメージだが、時に逆風もあり流れを読めないのが厄介だ。飛球練習では外野手の追い方がフラつき、遊撃坂本が「めっちゃ流れるやん!」と声を張る場面も。打者の飛球が押し戻されるケースも目立ち、丸は「準備して持っている技術と反応でやるしかない」と力を込めた。
建物の明かりが不足する中、闇夜のナイターも気がかりだ。4年前の「プレミア12」では、桃園球場のドミニカ共和国戦で左翼筒香が飛球の目測を誤っている。清水外野守備走塁コーチは「照明より(飛球が)上に行くと見えにくい。勝って早くスーパーラウンドに行って日本でやりたいのが本音」と特性を警戒した。
課題克服へのリミットも迫る。10月31日からの強化試合カナダ2連戦では身長2メートル超右腕、190センチ左腕の先発投手2人に計6回無得点。この日はマウンドの手前から投げる打撃投手の足もとに10センチ程度の傾斜盤を用意した。残すは1日。頂点へ、妥協なき難敵対策を遂行する。【佐井陽介】