巨人6位伊藤が仮契約「遊佐町で大きなことできた」

巨人と仮契約を結び家族と記念撮影をする酒田南・伊藤海斗外野手(後列左から2人目)。後列左は父薫さん、同右から2人目は母美香さん(撮影・湯本勝大)

活躍すっからみんな見れの!巨人ドラフト6位の酒田南・伊藤海斗外野手(18)が、山形・遊佐町内で入団交渉を行い、契約金3000万円、年俸540万円で仮契約した。背番号は97。

交渉後、会見場に現れると拍手で出迎えられた。晴れ舞台を親戚17人に恩師らを加え、総勢約20人が見守った。「遊佐町で大きなことができてよかった」と緊張が少し解けた。

鳥海山と日本海に囲まれた故郷が大好きだ。鬼ごっこの範囲は地区全体で、終わるまで2時間以上走り回った。遊びや登山で足腰が、水泳で肩が鍛えられていった。おなかがすくまで遊び、名産の米「つや姫」をかきこむ。自然とともに育ち187センチ、88キロに成長した。「遊佐に感謝したい。恩返しして成長を見せたい」と決意を新たにした。高校通算36本塁打で、強打の左打者は“アナコンダ”と呼ばれるようになった。

憧れは広角に打つ丸と勝負強い亀井の打撃。同じチームの先輩から学び「日本を代表する4番に」と意気込む。海のように大きく、北斗七星のように輝いてほしい、と願いを込めて海斗と名付けられた。遊佐産アナコンダが巨人の星となって輝く。【湯本勝大】