慶大19年ぶりVへ圧勝発進、プロ指名コンビが躍動

慶大対東海大札幌キャンパス 2回表慶大無死二塁、右前打でチャンスを広げ、グータッチする郡司(撮影・大野祥一)

<明治神宮大会:慶大9-0東海大札幌>◇大学の部2回戦◇17日◇神宮

慶大が19年ぶり日本一へ好発進だ。12安打9得点&完封で東海大札幌キャンパスを圧倒した。

初回、ソフトバンクからドラフト5位指名を受けた柳町達外野手(4年=慶応)の2点適時二塁打など、打者10人で6点先制。3回には、中日ドラフト4位指名の主将、郡司裕也捕手(4年=仙台育英)が3点適時二塁打を放った。

日本一への執念を見せたのが、5回だ。先頭打者が出塁すると、大久保秀昭監督(50)は次打者に送らせた。既に9-0と大差がついていたが、5回コールド勝ち狙いで10点目を取りにいった。2死一、三塁で回ってきた郡司は「全力で1点を取りにいくんだ」と意図を理解した。

結果は遊ゴロ。「決めたかった。あと1点でコールド。早く終わった方が投手も疲れない」と悔しがった。この試合に勝つだけなら、大勢に影響は少ない1点だったはず。だが、チームの目標は、あくまで優勝だ。郡司は「日本一に向けて、ですね」と強調した。00年以来の頂点へ、あと2勝だ。