山口会見に原監督同席、背番11空けて挑戦後押し

ポスティングで米挑戦を目指す巨人山口(中央)は会見後、原監督(左)、今村球団社長(右)と記念撮影する(撮影・滝沢徹郎)

巨人原辰徳監督(61)が18日、大リーグ挑戦を表明した山口の会見に同席し、背番号「11」を当面空き番号にして復帰を待つ考えを示した。

冒頭のあいさつで「今日はジャイアンツの大黒柱である山口俊投手の門出の日であるということで私もこの席を、一緒に出席し、そして門出を祝すというつもりで今日来ました。昨年より監督に就任して、山口そして菅野のこの2つの両輪をですね、柱として今年戦っていこうと、いうことで2019年度が始まりました」と回想。

「本当に力の限り常に全力で、練習の時から、あるいは、我々監督が選手と話をした時も、常に前向きで1歩も引くことなく戦う姿というのは非常に頼もしく映っておりました。シーズン途中にですね、まあ契約上こういう風なのがある、ということを私も知りまして、夏ぐらいでしたかね。俊と話をしました」と振り返った。

「ジャイアンツの監督として来季戦力として当然欠かせない。しかし、話を聞くとですね、夢、挑戦のこの2文字だけでした。私も監督としてもその夢、挑戦ということに関してはですね、なかなか立ち入ることができない場所だと思います。もしその夢というものを実現させる上において悩んだり、あるいは相談するようなことがあった時には必ず相談してくれ、必ず力になるということで話はスタートし、そして時が経ち、何度か話もしました。結論的には自分の夢を全うする、挑戦する、と。それが1つのジャイアンツで3年やった中で、非常に自分の中でモチベーションとなって戦ってきましたと。という部分においてはですね、私もこれ以上、そうか、と俊も胸を張って挑戦することを、僕自身応援する、ということで今日は門出ということなので来させていただいたということです。ただ、年齢的にも円熟期ですから、1からスタートしてというのはやっぱり俊にとって酷なケースもあるだろうし、まあ契約上いろいろ今後話もあるでしょうから、しかし、仮にジャイアンツというチームはどういう形であっても山口俊という選手をね、まあ受け入れる態勢は常に持っているよと。背番号11をしっかりと残した状態で戦って、こっちはそういう気持ちでいるんだよ。戦ってきなさい、という話をしました。まあ彼にとってジャイアンツで野球をやっていた、あるいはベイスターズでやっていた、この日本球界でやっていたことをですね、大きな誇りとしてね大きな宝物として今後メジャーリーグで活躍してくれることを願う野球人の1人です。監督としては大きな戦力を失ったという点では残念ではありますが、その俊を補うべくさらに大きな選手、大きな投手を育てるべく戦って参りたいという風に思ってます」