山口高志氏「裏切ってくれた」関大ナインの成長評価

慶大対関大 スタンドから観戦する関大の山口アドバイザリースタッフ(撮影・大野祥一)

<明治神宮大会:慶大8-0関大>◇大学の部決勝◇20日◇神宮

関大の47年ぶりの優勝はならなかった。当時の優勝の立役者で現在、関大のアドバイザリースタッフを務める山口高志氏(69)はスタンドから見守った。

72年は2回戦で対戦した慶大を山口氏がノーヒットノーランで倒したが、この日は7回まで慶大の左腕・高橋佑樹投手(4年=川越東)に完全試合をやられるなど、3安打で完封負け。山口氏は「しっぺ返しを食らうところでした。選手たちにはありがとうの一言しかない」と感謝した。今季でチームを見て4年目になる。「1月6日の集合日にミーティングで、今まで見た中で一番弱いんじゃないかと叱咤(しった)激励した。私の予想を裏切ってくれてうれしかった」と成長を喜んだ。

自身がノーヒットノーランを達成した思い出はしっかり覚えているようで「第2球場だったことは覚えています」と笑った。