巨人坂本勇人は現状維持の5億円、5年契約の1年目

契約更改を終え会見後、「日本一」と書かれたボールを手に写真に納まる巨人坂本勇人(撮影・垰建太)

巨人坂本勇人内野手(30)が6日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の5億円でサインした。今季は5年契約の1年目だった。最初の3年間は年俸が固定されていることを明かした。

今季は143試合に出場し、打率3割1分2厘、40本塁打、94打点。球団生え抜きの右打者では、68年の長嶋茂雄(現終身名誉監督)の39本塁打を抜いた。

記憶にも、記録にも残る大活躍だった。リーグ新記録の開幕戦から36試合連続出塁を達成。5月1日の中日戦では、プロ野球の令和初本塁打を球史に刻んだ。リーグ史上初となる遊撃手でのMVPを獲得。ゴールデングラブ賞、ベストナインにも輝くなど、強打の2番打者として、主将就任後初、チーム5年ぶりのリーグ優勝に導いた。

来季は、8年ぶりの日本一奪回を目標に挙げる。日本シリーズではソフトバンクに4連敗。表彰式に出席する度に「来季は日本シリーズの悔しさを返せるように、日本一目指して頑張ります」と繰り返す。7月には東京五輪も控え、侍ジャパンの中心選手としての活躍も期待される。

個人では新たな偉業にも挑戦する。現在1884安打で、2000安打まで残り116本。12月に31歳を迎え、榎本喜八が記録した31歳7カ月の史上最年少記録の更新も期待される。(金額は推定)