DeNA山崎のメジャー挑戦、早ければ来オフ可能性

1億円アップで契約更改し、会見するDeNA山崎(撮影・大野祥一)

晴れやかな表情で、DeNA山崎康晃投手(27)は会見場に現れた。1億円増の3億5000万円でサイン。契約更改の場で将来的なメジャー挑戦を伝えた。

「シーズンが終わって、球団に気持ちを伝えさせていただきました。またしかるべきタイミングでお話ししましょうという話はさせていただいた。球団の考えもあるし、僕の気持ちはお伝えさせていただいたという感じです」

1年目のオフに米ロサンゼルスへ短期留学。侍では多くの国際舞台を経験した。早い時期から世界を見てきたからこそ、気持ちは自然と高まっていった。「もう年齢がいけばいくほど、若いという感覚からは離れてしまう。あくまでも来年は日本一のために、ベイスターズのために一生懸命頑張りたい。その延長線上に将来、自分の夢がある」と目を輝かせた。

世界と戦う自信も身に付けた。「一番は落ちる系のボールは国際試合で有効でしたし、僕自身も格上の打者に対して自信を持って投げられた。あとは純粋に勝負していて楽しい。もちろんレベルがレベルなんで、そんな簡単にいく世界ではない。力をつけてそんな打者を抑えていきたい」。

海外FA権の獲得は早くても23年オフだが、今季の筒香同様にポスティングシステムを利用し、早ければ来オフ挑戦の可能性も出てきた。三原球団代表は「気持ちはわかったと。シーズン中に話はしない。(来年の)順位が決定したタイミングになると思う」と話した。ハマの小さな大魔神が、大魔神・佐々木主浩氏と同じく、海を渡る日がやって来そうだ。【栗田尚樹】