ソフトバンク和田「城島先輩」のサポート役に名乗り

福田(右奥)との対決を制し、笑顔を見せる和田(撮影・栗木一考)

ソフトバンク和田毅投手(38)が「城島先輩」のサポート役を買って出る。

21日、熊本地震で被災した子供らを対象とした野球教室「FIGHT! KUMAMOTO 和田毅×福田秀平×大竹耕太郎 熊本地震復興支援野球教室」のイベントに参加。前日20日に就任した城島健司・球団会長付特別アドバイザー(43)に触れ「戻ってこられてうれしい。来春のキャンプに来ると聞いたので、いろんな話を聞きたい」と声を弾ませた。

ルーキーだった03年にリーグVから日本一。城島特別アドバイザーがチームを去る前の05年までバッテリーを組んで、3年連続2ケタ勝利をマークした。「配球とか投手のイロハを教えてもらった。王会長のDNAというか、考えを受け継いでいる人だし、私も監督時代も知っている」。城島特別アドバイザーにとって和田は数少ない面識のある選手。橋渡し役として選手との間に立つ考えだ。

20日の就任会見後に城島に電話を入れた。「緊張しました。まだお前くらいの球なら受けられるぞ、と言われました」と笑った。春季キャンプではブルペンにも足を運ぶであろう先輩に成長した姿も見せるつもりだ。

城島特別アドバイザーとは、昨年の熊本地震復興支援イベントに参加してもらって以来、会っていない。「グラウンドにいるというだけでもチームにとってプラスになる方。早く会いたい」。王会長が認める「レジェンド」との再会を待ち望んでいた。【浦田由紀夫】

○…和田らは熊本地震で被災した子供らを中心とした熊本県内の子供ら約130人を相手にキャッチボールや打撃、守備などの指導を行った。野球教室前には児童養護施設も訪問。和田は「笑顔にパワーをもらった」と話し、大竹も「自分が大学3年の落ち込んでいた時に地震が起きた。それでも頑張っている姿を見て自分も頑張れた。今度は自分が頑張る姿を見せて子供らを励ましたい」と気持ちを新たにしていた。