ソフトバンク高橋礼決意「俊介さん、牧田さん続く」

ブルペン投球を披露する高橋礼(撮影・栗木一考)

昨季新人王のソフトバンク高橋礼投手(24)が、アンダースローの「レジェンド」を目指す。26日、福岡県筑後市のファーム施設で自主トレを公開したサブマリンは「渡辺俊介さん、牧田さんに続けられるように頑張りたい。2人を見て自分がアンダースローになったように、自分を見てアンダースローで活躍しようと思う人が出てくるようになりたい」とサブマリン系譜を受け継ぐ決意を口にした。

この日は午前中にランニング、キャッチボールの後に、ブルペンに入って約30球を投げ込んだ。「もう打者にも投げている。開幕も早いし、自分でも早めに仕上げてます」。1月は広島でオリックス山岡に「弟子入り」して自主トレを行った。「身体能力が上がるトレーニングなどでいい自主トレができた」。フランス軍隊式練習「パルクール」を取り入れたフィジカルトレーニングで体作りを行ったほか「この打者は1球で仕留めようとか、打者によって打ち取り方を変えるような考え方も教わった」と投球術も身につけてきた。

新人王翌年に当たる今季は研究される立場になる。先発として規定投球回数を投げて防御率2点台が目標だが、そのために体作りと投球術の向上に取り組む。「終盤に来ても同じ強い球が投げられるようなスタミナと、出来るだけ球数が抑えられるような打ち取り方が大事ですから」。ニュー高橋礼への変身に手応えは感じている。

すべては「サブマリンのレジェンド」になるための進歩である。「牧田さんも渡辺さんも世界で活躍された。自分も五輪で国際舞台で通用するところを見せたい」。五輪のメダルも弾みにして、サブマリンとしての頂点を目指す。【浦田由紀夫】