西武松坂大輔投手(39)が、開幕ローテーション入りに大きく前進した。3日、宮崎・南郷キャンプでブルペン投球を行い16球を投げた。
背番号16のユニホーム姿も初披露。傾斜を使った投球は、昨年8月14日ウエスタン・リーグのソフトバンク戦登板後に右肘炎症が判明してから初めてで約半年ぶり。投球面の調整は全面的に自分流を任される中、開幕を見据え大きな手応えをつかむ内容となった。
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16番のユニホームを着た松坂が、無数の視線を受けながらブルペンに入った。プレートの前から4球、後ろから8球投げると、定位置に立った。捕手の森を立たせたまま胸元めがけて16球を投げ、初ブルペンを終えた。「初めてにしてはよかった。6、7割くらい。まだボールどうこうの段階じゃないけど、停滞することなく、少しずつでもいいので、毎日前進していきたい」と前を向いた。
開幕ローテが現実味を帯びる好スタートを切った。昨季は開幕前に右肩に違和感を覚え、8月に右肘炎症。この日が半年ぶりの傾斜を使った投球だった。「傾斜を使うことで、だいたいどの程度の状態にあるのか確認をしたかった」。2年前は、中日で2月2日にブルペン入り。この年、開幕ローテをつかみ6勝を挙げてカムバック賞に輝いた。森から「ストレートに力がありました」と太鼓判を受けたことは、好調の証しでもある。
松坂の頭の中には「開幕」の2文字がくっきりと浮かび上がった。「試合で投げられる状態が100とするなら(100にするのは)開幕ギリギリでいいかも。でも目いっぱいで開幕を迎えるのではなく、シーズン入ってもう1段階上げられるように、余裕を持った状態でシーズンに入れたらと思っています」。投球後、開幕を想定しながら、尻上がりにシーズンを戦うイメージを鮮明に描くほどだった。
投げることに関しては、全面的に調整ペースを任されている。西口投手コーチも「思ったよりもボールが強い。順調にきている」と一安心させた。次なる段階は捕手を座らせギアを上げること。そこから徐々に実戦形式に入っていく。背番号16のユニホームを、今キャンプ初めて披露し「いい緊張感でやれました」と松坂。投げれば投げるほど、西武の16番が似合っていく。【栗田成芳】
<松坂の日本復帰後の初ブルペン>
◆15年(ソフトバンク) 9年ぶり復帰の年は2月1日の初日からブルペン入り。「まだお見せできるものではない」と報道陣をシャットアウトし、立ち投げで60~70球。
◆16年(ソフトバンク) 前年に右肩手術を受けた影響もありB組スタートとなったが、初日からブルペン入り。捕手を座らせて50球。
◆17年(ソフトバンク) 前年から9キロ体重を減らして臨み、初日からブルペン入り。捕手を立たせて29球投げた後、座らせて30球の計59球。
◆18年(中日) 1月の入団テストを経て加入し、初ブルペンは2月2日。セットポジションで21球、大きく振りかぶって11球の計32球。
◆19年(中日) キャンプ中の遠投で肩を作ってからブルペン入りの予定も、ファンと接触した際に右腕を引かれて右肩違和感を覚え、11日からノースロー調整。予定がずれ込むどころか、右肩炎症と診断されてキャンプを離脱。