「千賀2世」が開幕1軍をつかむ! ソフトバンク育成3年目の尾形崇斗投手(20)が3日、フリー打撃で打撃投手を務め、高田と砂川を相手に36球中安打性の打球は1本のみと抑え込んだ。
好調時は無意識のうちに「よいしょ!」と叫びながら投げる異色の右腕が、支配下への昇格から開幕1軍へアピールを続ける。
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「よいしょ!」。小気味いいかけ声とともに、尾形が自慢のストレートを投げ込んだ。育成同期入団の砂川に対し「絶対に打たれたくない」と、ぐいぐい押した。左翼フェンス直撃の1本は許したが、17球を投げて安打性はわずか1本。何度もファウルを打たせ、バットも1本折るなど圧倒し「1本も打たせたくなかったけど、球種がわかっている中でファウルも取れた。いいストレートが投げられた」と胸を張った。
1軍経験が豊富な高田に対しても、19球で安打性ゼロ。空振りも奪い、バットも折った。「めっちゃ緊張しました。もうちょっと前にパンパン打たれると思っていましたが、意外と差し込んでいけたのでよかった」。見守った工藤監督も「ボールの伸びというか、キレというか、そういうものはあったかなと思います。初めてA組に来て、ああいうピッチングができたのは良かった」と評価した。
投球時に叫ぶ「よいしょ」の声が調子のバロメーターだ。「いいときは声が出ます。あれだけ叫んでいるけど意識していない。タイミング、バランスがいいときに声が出る。今日はそれが多かったので、良かったんだと思います」。リリースの瞬間ではなく、少し遅れて打者のバットに当たるようなタイミングで声が出る。投てき競技の選手が叫び声でやりや砲丸を後押しするのように。「チームメートからまねされたりいじられたりもしますけど、自分の特徴だと思っている」と代名詞になっている。
昨オフは台湾でのアジア・ウインターリーグに参加。1月は楽天岸、涌井らと自主トレを行い、実績豊富な投手から学んだ。育成からエースに上り詰めた千賀のように、着実に階段を上っていく。狙うのはリリーフエース。「極端に言うと、毎日投げたいです。先発だと週に1回になる。毎日試合に出たいし、野球をしたい思いがあるので、リリーフで活躍したい。できるだけ多く投げたい」。キャンプは始まったばかり。「よいしょ」の数だけ夢に近づく。【山本大地】
◆尾形崇斗(おがた・しゅうと)1999年(平11)5月15日生まれ、宮城県出身。学法石川では1年からベンチ入りし、2年秋からエース。3年の夏は福島大会8強。17年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団。181センチ、88キロ。右投げ左打ち。