楽天3位津留崎の投球に「新人王決定」伊藤コーチ

ブルペンで投球する楽天津留崎(撮影・野上伸悟)

楽天の沖縄・久米島キャンプは3日目を迎え、ドラフト3位の右腕、津留崎大成(22=慶大)が2度目のブルペン投球で潜在能力の高さを披露した。

直球のみ53球。最後の1球が太田のミットに乾いた音とともに吸い込まれると、後方にいた伊藤1軍投手チーフコーチが思わず拍手。「素晴らしい! 新人王決定」と声を掛け、「まだ直球だけだけど、すごいいい回転の球がいっていた。非常に楽しみ。勝ちゲームでもいけるかも」と評価した。

キャンプ初日はバランスを意識し30球。この日は「強く投げようと意識した」の言葉どおり146キロを計測。大学時代の最速153キロとはいかなかったが、仕上がりのよさをアピール。太田は「球に勢いがあってすごい良かった。回転数もあるみたいなので、ミットに入るまで力が伝わってきた」と印象を口にした。

それでも本人は「まだまだ。このままじゃ通用しないです」と周囲の評価にも浮かれていない。新人投手ではドラフト6位滝中瞭太(25=ホンダ鈴鹿)とともに1軍スタート。生き残りへの戦いは始まったばかりだ。「まずは1軍で投げられる地力をつけていきたい」と謙虚に一歩一歩まい進する。【野上伸悟】