福留“撃ち”で実戦へ弾みだ! 阪神大山悠輔内野手(25)が沖縄・宜野座キャンプ3日目、特打で打撃投手を務めた福留孝介外野手(42)から13本の柵越えを放った。直々の打撃指導も受け、球界最年長の心意気に感謝感激だ。コンバートされたマルテとの三塁争いは連日ヒートアップ。福留先輩からありがたい力水を受け、4日から始まる実戦形式のシート打撃では結果で恩返しする意気込みだ。
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大山が登板した福留から、次々とアーチをかけた。若手選手が打席に入る午後の特打。マウンドには入念に肩を作るベテラン福留がいた。高山、島田と投げ終えると、大山がケージに入った。「本当にありがたいことです」。球界最年長が丁寧に投げ込む1球、1球に感謝しながら、次々と快音を左翼席に運んだ。57スイングで3連発を含む13本の柵越え。全64球を投げ投じてくれた先輩に、ヘルメットを取って一礼した。
「ただ投げるだけでなく、自分の弱いところなどに投げてくださった。終わった後にそういうアドバイスをしてもらえた。本当にいい時間、自分にとってはプラスになることしかなかったです」。詳細は明かさなかったが、2人だけの打撃指導も受けた。自身も打席内のステップを「いろやっているところ」と、試行錯誤中。「常にいろんなことを試してやっていかないと、レベルアップはできないと思う」。目指す全試合フル出場のカギとなる打力向上へ、先輩が強力にアシストしてくれた。
置かれた立場は分かっている。昨季の一塁から三塁に回ってきた2年目助っ人マルテと一騎打ちのポジション争い。「しっかりアピールしなければいけない立場なので。意識してやっています」。マルテと並んでの2日連続早出特守は約40分、129球を受けた。「やって当たり前なので。自分のために」。一塁にはキャンプ好調の4番候補ボーアがおり、負けた方が控えに回る確率が高くなる。命取りになる油断、慢心はみじんもない。
4日からは初の実戦形式となるシート打撃が組み込まれた。「今年は開幕が早いし、8日から(対外)試合も始まる。しっかり実戦で結果を残して、アピールできるように」。初の開幕4番を任された昨季は、全試合出場したが終盤は途中交代、途中出場も目立った。「その時、悔しさというのがすごくあった。今年は1秒も試合から外れないようにやる、と決めているので」。目標ではなく決定事項と言い切った。矢野監督の“予祝”に通じる決意は固い。三塁は、絶対に誰にも譲らない。まずはシート打撃で結果を出し、福留に恩返しする。【奥田隼人】
▽阪神井上打撃コーチ(大山の特打に)「いい感じ。今日は(LINE)スタンプで言えば『いいね』が多かったという感じです」
▽阪神マルテ(2日連続の早出で三塁特守)「毎日準備しないといけない。シーズンに合わせていかないと」
◆19年の大山 プロ3年目で初の開幕4番を務めた。8月初旬まで105試合、その座を守ったが、不調でマルテと交代。その後は先発落ちも経験したが、プロ入り初の全143試合出場を達成。打率2割5分8厘、14本塁打、76打点をマーク。本塁打と打点はキャリアハイで、チームトップだった。巨人とのCSファイナルステージ第3戦では、決勝本塁打も放った。