阪神山本昌臨時コーチ、西純矢と及川に長寿の極意

及川雅貴(左)、西純矢(右)とキャッチボールを行う山本昌臨時投手コーチ(撮影・清水貴仁)

阪神で臨時コーチを務める元中日の山本昌氏(54=野球評論家)が4日、高知・安芸2軍キャンプで、ドラフト1位の西純と同3位の及川に「長寿の極意」を伝授した。2人のキャッチボール相手を務めて実演。力感がないのに切れ味鋭い球を投げ、コツを伝えた。

わずか5球に濃厚なメッセージが込めた。2軍初指導の前日3日からチェックし、同氏は「2人はキャッチボールで非常に力んで投げる。全部、全力。あんなに毎日、全力でキャッチボールをして故障したら困る。(肩肘は)消耗品とよく言われる」と指摘した。

2人には「軽くでも指に掛かった球を投げたら、どうだ?」と伝えた。通算219勝左腕が説く「メリハリ」は説得力がある。現役最終の15年に球界史上初の50歳登板。同僚だった中日山井から頻繁に「山本さん、調子が悪いとき、キャッチボールしてください」と言われたという。山井も球界最年長投手。まさに金言だ。西が「回転もキレイな球が来た。目指していかないといけない。全然、力を入れずリリースだけ入れる。今日が一番、いいキャッチボール」と言えば、及川も「7、8割の力で投げると質の悪い球がめちゃくちゃ減った」と実感。同氏は夜、安芸市内の宿舎で新人や首脳陣らに講義し、ノウハウを授けた。【酒井俊作】