ハイタッチ自粛…新型肺炎、球界の対応は/一覧

新型コロナウイルスの影響でファンサービスを制限する案内を手にするつば九郎

<巨人>報道陣へマスク着用要請

新型コロナウイルスならび、インフルエンザなどの感染症対策として、球団は報道陣へマスクの着用を要請している。またサインなどのファンサービスを一部で制限している。新型コロナウイルスの感染は全国的に拡大する一方だが、オープン戦などの中止は予定していないという。

<DeNA>握手やハイタッチは自粛

1軍はサイン会などのファンサービス時に選手がマスクを着用し、ファンとの握手、ハイタッチは自粛している。2軍はスタッフの配置の関係もありファンサービスを全面的に自粛中。また、沖縄県内でのオープン戦、練習試合でジェット風船の使用を禁止。キャンプ後の対応については「まだ何も決まっていない」とした。

<阪神>3月以降もジェット風船自粛検討

新型コロナウイルス対策として、3月以降のオープン戦もジェット風船自粛要請の継続を検討している。1軍キャンプ地の沖縄・宜野座、2軍キャンプ地の高知・安芸で開催する練習試合での名物ジェット風船による応援の自粛願いを公式ホームページなどで発表。また、選手がサインなどのファンサービスを行う際にはマスクを着用する方針も打ち出している。

<中日>出入り口消毒アルコール検討

3月に本拠地ナゴヤドームなどで、オープン戦6試合を開催する。新型コロナウイルス対策について、加藤球団代表は「中止はないと思うが、SARSの時は出入り口に消毒用のアルコールを設置したりした。これから検討していく」と話した。2月29日、3月1日の広島戦(ナゴヤドーム)、3月4日西武戦(岐阜)は、1月17日に急逝した高木守道元監督の追悼試合になっている。

<ヤクルト>写真撮影応じられない時も

新型コロナウイルス感染予防のため、ファンサービスについて「監督・コーチ・選手は写真撮影、握手、サイン等に応じない場合がございます。ご理解ください」と球場に掲示した。16日からは全選手、スタッフが移動時にマスク着用を徹底している。また今後のオープン戦などについて、球団幹部は「予定通り、開催する見通しです」と話した。

<西武>サイン長蛇の列が一変…

17日から新型コロナウイルスの感染対策として、ファンサービスを自粛した。前日まではサインを求めて長蛇の列ができたが、この日は激減。紅白戦をスタンドから見守るファンが多かった。今後の主催試合では、22日に練習試合ロッテ戦(高知・春野)を予定しており、ファンにはジェット風船の自粛を求めている。

<ソフトバンク>自粛なし 施設には加湿器

春季キャンプ後の主催試合での新型コロナウイルス対策については、球団は現在、検討中だ。宮崎キャンプでのファンサービスなどの自粛は今のところは行わず。この日で計20万5700人(球団発表)の来場者があり、サイン会も通常通り行う予定。ただ球場内の選手ロッカー室や監督、コーチ室、食堂などチームが使用する諸施設には除菌、消臭などに効果があるとされる「次亜塩素酸」入りの加湿器など数十台を設置している。

<楽天>選手ら宿舎から外出制限

新型コロナウイルス感染予防のため、16日からファンとのサイン、握手、写真撮影、プレゼントの受け渡しなどが1、2軍ともに当面の間、自粛されている。選手、スタッフも宿舎から外出制限がかけられており、注意を払っている。

<ロッテ>今後も手洗い、うがい徹底

しばらくはビジターでの試合が続くため、キャンプ中に引き続き手洗い、うがいの徹底を選手に促すとともに、ファンサービスの一部自粛を継続する。ZOZOマリンでのオープン戦は、29日の楽天戦から。本拠地に戻ってからの細かい対応策について関係者は「随時、検討していくことになると思います」と話した。

<日本ハム>手洗いなど選手に呼び掛け

15日から新型コロナウイルスの感染予防対策として、サインや握手、プレゼントの受け取りなど、ファンサービスの一部自粛を行っており、球団サイトで告知済み。また、移動中のマスク着用や手洗い、消毒スプレーの使用などを選手に呼びかけている。期間などは決まっておらず、感染拡大の状況を見極めながら、今後も随時、対策を検討していく。

<オリックス>違う形でファンサービス

3月中のオープン戦の新型コロナウイルス対策について、球団関係者は「考えられる対策を練らないといけない。(オープン戦中止などは)まだ今のところは考えてないです」と話した。この日から宮崎キャンプでサインや握手、写真撮影などのファンサービスを自粛した。代わりに吉田正のサイン色紙を抽選会でプレゼント。普段とは違う形でファンを喜ばせた。