佐々木朗希「うれしい」田村相手に4度目ブルペン

ロッテ対サムスン 試合前、ブルペンで投球練習するロッテ佐々木朗(撮影・垰建太)

ロッテ佐々木朗希投手(18=大船渡)が20日、練習試合の韓国・サムスン戦が行われた恩納村・赤間で4度目のブルペン投球を行った。

普段のキャッチボールも含め、初めて正捕手の田村が相手。立ち投げで直球40球を投じた。「前よりすごく良いボールがいっていて、割合も多くなっている。1軍の試合に出ているキャッチャーに『良いボールが来てる』と言ってもらえて、すごくうれしかった」と話したが、吉井投手コーチの見方は少し違っていた。

ここ数日、ウエートトレーニングの強度が増していることもあり、同コーチは「今日は悪かったですね。足が疲れている感じがした」と、初めて「悪い」という評価。佐々木朗の「良かった」というコメントについても「それは負け惜しみでしょ(笑い)。ピッチャーってそういうものです」と話した。

ただ疲れも含めて予定通りで「ちょっとずつ負荷を上げていかないと強くならない」と説明し、今後は投球数と強度、そして「低めに投げる」等の難度を上げていく指針を示した。また捕手を座らせての本格的な投球練習は早くても25日からの宮崎遠征以降になることも示唆した。

とはいえ高校時代に日本代表でエンゼルス大谷の球を受けたことがある田村も「一流の投手になるのは間違いない」と断言。「今日も150キロは出ていた。本当に160キロ出るんだなと思った。1球1球、気を張ってないと一瞬で来る。まばたきとかくしゃみをしてたら死んじゃう」と、独特の表現で佐々木朗をたたえていた。【千葉修宏】