ジョーンズ「箸は全然うまく使える」/インタビュー

インタビューに応えるジョーンズ(撮影・渦原淳)

メジャー1939安打&282本塁打のオリックスの大物新外国人、アダム・ジョーンズ外野手(34=ダイヤモンドバックス)が、宮崎キャンプ打ち上げを前にインタビューに応じた。1カ月間の日本生活や自身にとってのヒーロー、20年シーズンに向けての思いなど、ざっくばらんに語った。【取材・構成=真柴健】

-オリックスでのキャンプ生活は

ジョーンズ 素晴らしい経験をしていると思います。チームに合流して、いろんな人たちと出会ってお互いに分かりあえて、良い経験ができたキャンプだったと思います。

-打撃練習はどんなテーマで臨んでいる

ジョーンズ このキャンプの目標は、体をしっかりと準備していくこと。しっかりスイングの数をこなしながら、試合に向けての体作りがテーマです。

-守備のテーマは

ジョーンズ 外野手として、いろんな選手とコミュニケーションを取っていくこと。野球は野球ですが、やはり日本。このチームでは外野手がどういう動きをしているか、どこに飛んだら、他の選手はどう動くか。カットプレーも含めて、どういう動きをするかを見ていくのが、テーマだったと思います。

-23日のソフトバンク戦で対外試合デビュー。日本の投手はどう映るか

ジョーンズ 何人かの投手と、(紅白戦で)味方の投手としか対戦してないですが、すごくいいモノを持っていると実感しました。特にオリックスは試合で後ろを守るのが楽しみなピッチャー。開幕までの時期をケガなく、そしてシーズンをケガなく、状態を維持していけたらいいと思います。

-自身にとってのヒーローは

ジョーンズ ミゲル・カブレラ、ムーキー・ベッツ…。たくさんいます。マニー・マチャドのプレーを見るのも好き。全部の名前を挙げるのは難しいけど、尊敬する選手はたくさんいます。

-どのあたりを尊敬しているか

ジョーンズ 楽しんで野球をやっている。そこには成績もしっかりついている。野球に対する姿勢、楽しみながら結果を残している選手ですね。

-野球を始めたきっかけは

ジョーンズ 私のおじさんがトニー・グウィンという選手が好きでした。1996年にパドレスでプレーしていたころ、テレビでよく放送されて、よく見るようになって好きになったところからです。

-野球を始めたころに思い描いた選手になれたか

ジョーンズ いま現在、ここまで来るとは思ってなかった。野球を楽しくやってうまくなりたい気持ちは当然ありましたが、思い描いてた以上。13年間もメジャーでやるとか、子どもの時に思っていた以上にやれている。マリナーズの時も「才能があるから頑張れよ」とか、いろんな声をもらった。子どものころは、ここまでになるとは思ってなかったです。

-日本での生活は

ジョーンズ 箸は全然うまく使えます。こっちに来てからフォークは使ってないです(笑い)。日本の文化は、良い文化だと思っています。今まで日本からアメリカに来た選手は、逆の体験をして、こういう思いでアメリカに来ているんだなという気持ちも分かりました。

-開幕に向けて意気込みを

ジョーンズ チームが勝つことが一番大事。チームを助けていくという気持ちもある。チームメートの背中を押して、良い形でチームが勝っていければ。それが自分の開幕に向けた思いですね。

◆アダム・ジョーンズ 1985年8月1日、米カリフォルニア州生まれ。03年ドラフト1巡目でマリナーズ入団。06年メジャーデビュー。08年からオリオールズ、昨季はダイヤモンドバックスに在籍。メジャー通算1823試合、1939安打、282本塁打、945打点、打率2割7分7厘。WBC13年、17年大会米国代表。188センチ、98キロ。右投げ右打ち。