巨人MVPは「モタさん」、原監督ホレた本能と本質

巨人沖縄キャンプでMVPに選ばれ、グラウンドに描いた白線の前でガッツポーズするモタ(撮影・加藤諒)

巨人原辰徳監督が「キャンプMVP」に育成2年目のイスラエル・モタ外野手を指名した。

25日、沖縄キャンプを打ち上げ「ゲームにおいても練習においても非常にハッスルしていいものを残した。『モタさん』。あえて『さん』をつける」と敬意を表した。「MOTA」は逆から読めば「ATOM(アトム)」。怪力自慢のアトム・モタは今キャンプ実戦11試合で41打数14安打の打率3割4分1厘、1本塁打、9打点とアピール。指揮官は「野球人としての本能、本質、そういうものを思い出させてくれる選手」と貪欲な姿勢にもほれ込んでいる。

オープン戦では本職の左翼に加え、一塁にも挑戦。原監督が競争と位置付ける一塁手は、一塁専念でレギュラーをつかみかけた大城が調子を崩し、再び捕手と併用になることが決定。ベテラン中島を加え「モタにも大きなチャンスがある」と指揮官。目標の支配下登録の先に、開幕スタメンの可能性も出てきている。