ヤクルト青木チーム第1号 ファンの存在改めて感謝

巨人対ヤクルト 8回表ヤクルト2死二塁、青木は中越えに同点2点本塁打を放ちベンチのナインの祝福を受ける(撮影・小沢裕)

逆襲のヤクルトにキャプテンあり。青木宣親外野手が、今季チーム初となる本塁打を含む4打数3安打2打点で存在感を示した。

1-3の8回2死二塁、カウント3-0から巨人サンチェスの152キロ直球を右翼席へ。満面の笑みでベンチへ戻りハイタッチした。終盤での同点2ランにも「勝つこともそうだし、終盤に勝ち越せた。でもまだ(攻撃の)ミスもあったので詰めていかないと」と冷静だった。

初回には、年間通して対戦する巨人菅野から今季初安打を放った。昨季の対戦成績は6打数3安打だったが「何度も対戦する投手。対応していかないと、先はない」。無観客の試合で、ベンチから声を響かせたキャプテンは「お客さんが雰囲気をつくってくれていると感じた。歓声に応えようとするのが選手」と感謝しつつ、引き締めた。高津監督は「お手本になるような打席が多い。意図が伝わってくる」と評価した。

▽ヤクルト高津監督(青木について)「お手本になるようなスイング、打席が多い。打席の中で意図が伝わってくる。見ていて勉強になる選手」