阪神ボーアの独自調整「感覚大事に」予習はほどほど

感覚を確かめながらティー打撃を行う阪神ボーア(撮影・酒井俊作)

「ボーア流」で3・20照準!! 阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルス)が1日、開幕に向けたユニークな独自調整を明かした。甲子園で残留練習に参加し、糸井と立て続けに「バックスクリーン2連発」の柵越え。もはや誰も怪力に驚かない。肝心な20日ヤクルト戦(神宮)を見据えた、開幕までの調整法を語った。

「感覚を大事にしたいタイプさ。何打席立つとか、数字ではない。いい内容の打席が出るようにしたい」

「感覚派」を自認する。打席数よりもフィーリングだ。10年に当時日本記録のシーズン214安打を放つなど、かつて阪神で活躍したマートンは実戦勘を取り戻すため、例年、開幕まで60打席以上を目安にしてきた。ボーアは対照的に、徹底して感覚を研ぎ澄ます。

先入観を持たないのも独自流だ。来日1年目で多くの投手が初対決になるが予習はほどほどにする。「今はあまりたくさんの情報を入れすぎて、乱したくないんだ。シーズンに入ったら空き時間を見つけて移動中とかに(映像を)見ようと思う」。打席でも感覚を重視する。固定観念にとらわれれば、柔軟性を欠く。しつこい内角攻めや変化球多投に苦しむ助っ人は多いが、しなやかに対応する。

まだ実戦でのアーチはない。前日2月29日ソフトバンク戦でサンズが2本塁打放ったが「別にね。彼にとっていい本塁打だったね。少しずつ慣れてきた。基本はセンター方向へのライナーの打球を打つことだね」と気負いはない。嵐の前の静けさなのか。通算92本塁打のスラッガーが不気味さを漂わせる。【酒井俊作】