<オープン戦:日本ハム7-3オリックス>◇1日◇札幌ドーム
全国の子どもたちへ、さっそく大きな贈り物だ。日本ハム中田翔内野手(30)が1日、オリックス戦(札幌ドーム)の2回、荒西祐大投手(27)から、オープン戦1号となる左越えソロ本塁打を放った。
球団はこの日から、オープン戦主催試合で観客席に飛び込んだホームランボールとファウルボールを、試合中継局を通じて子どもたちへプレゼントすると発表。第1号本塁打球は「レベチ中田」となった。
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テレビの前で待つ全国の子どもたちへ、“北の大将”がうれしい1発を届けた。中田が2点を追う2回、オープン戦1号を左翼席へ突き刺した。球団はこの日から、客席に入ったホームランとファウルボールを、試合中継局を通じてプレゼントするプロジェクトを開始。「子どもたちが喜んでくれるなら大賛成」と、記念球に直筆サインを入れ気持ちよく提供した。
高校時代からの代名詞だったフルスイングは、封印した。荒西の4球目。抜けたカットボールを逃さなかった。軽くバットを振っても打球が飛ぶ。「シバキにいく」とケンカ腰の表現でボールを引っ張っていたのは、もう過去の話だ。「フルスイングという形からは、かけ離れていますけど、あそこまでしっかりとした打球が飛べば自信になる」。例年に比べて「レベチ(レベルが違うのギャル語)」という手応え通り、進化を感じさせる1発だった。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、北海道で「緊急事態宣言」が出されたのが2日前。道内では小中高校が一斉休校となり、外出を控えるよう要請されている。無観客試合に「物足りなさを感じながら(ダイヤモンドを)一周した。ファンの歓声の大きさを、改めて感じさせてもらった」としんみりしたが、「一歩も外に出られないって、退屈だと思う」と、自宅待機を強いられている子どもたちを思えば、大したことではなかった。
この日のプレゼントボールは、両チーム合わせて29球。サイン入りの本塁打球は、4番中田のひとつだけだ。「球場に来たくてウズウズしている子どもたちもいると思うので(本塁打を)喜んでくれるかな」。先行きの見えない不安の中、3児の父は優しい顔で、全国の子どもたちの笑顔を願った。【中島宙恵】
▽日本ハム小笠原ヘッド兼打撃コーチ(中田の状態について)「悪くはないと思う。しっかりスイングできているし、ボールへの対応もできている」