広島会沢、開幕5番起用も 1人3役でチーム支える

打撃練習に励む会沢(撮影・加藤孝規)

1人3役だ。広島会沢翼捕手(31)が、5番起用される可能性が出てきた。3日はマツダスタジアムで全体練習に参加し、4日の阪神戦(甲子園)に向けて神戸へ移動した。すでに2月29日の中日戦で5番起用されるなど、昨年15試合起用された打順が開幕早々に現実味を帯びる。

捕手の5番は球界でも数少ないが、リーグV奪回へ、正捕手プラス中軸打者、精神的支柱としてチームを引っ張る。

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超攻撃的捕手が広島打線の鍵を握る。2月29日の中日とのオープン戦で「5番捕手」で出場した会沢が、全体練習で汗を流した。例年よりも開幕まで短い調整期間を無駄にしないよう、ティー打撃から意識を持って取り組んだ。左足に重心をぶつけるように打ち、バットヘッドを走らせる意識付けも徹底。強打の捕手がシーズンでも中軸に入る可能性は十分にある。

昨季はリーグトップの得点圏打率3割5分1厘を残した。今年もオープン戦4試合で打率5割5分6厘、2打点と安定した打撃をみせる。朝山打撃コーチは「本当は6番か7番に置きたいけど、チャンスにも強いし、場合によっては5番もある」と明言。相手先発が左投手のときなどは可能性が高まりそうだ。

昨年は6月28日のDeNA戦で初めて起用された「5番捕手」を開幕直後から試す可能性も十分ある。本人は「打順はどこでもやることは変わらない。任せられた打順を全うしたい」と攻守でのフル回転も覚悟する。

昨年は自己最多126試合に出場して初めて規定打席に到達した。シーズン終了後には侍ジャパンの正捕手として世界一に貢献した。今や広島だけでなく、日本を代表する捕手となった。倉バッテリーコーチは「基本は出てもらおうと思っている。やってもらわないといけない選手。ジャパンも経験して自信をつけていると思う。チームの柱が捕手にいると、投手も野手も締まる」と昨季以上の出場数を託す考えだ。

絶対的な正捕手として扇の要であり、打っては中軸候補。前選手会長として、精神的支柱でもある。「何があっても捕手はどっしりしていないといけない。どうしてもミスは起きるし、チームもガクッとくるときがある。それでも僕ら中堅がドシッとしておけば大丈夫だと思っている」。昨季味わった悔しさを晴らすため、1人3役でチームを支えていく。【前原淳】