中日開幕ローテ4枠争い本格化 2軍戦含め残り7戦

楽天とのオープン戦が悪天候で中止となり、室内練習場でキャッチボールする中日与田監督(撮影・滝沢徹郎)

<オープン戦:楽天-中日>◇8日◇静岡

中日の開幕ローテーションのサバイバルが本格化しそうだ。8日の楽天とのオープン戦(静岡)は雨天中止で、開幕まで残されたオープン戦は5試合となった。

先発ローテ当確は開幕投手の大野雄、柳だけで残り4枠は流動的。ドラフト3位の岡野祐一郎投手(25=東芝)をテストする楽天戦が流れたが、与田監督は「貴重な1試合だった。雨で中止になることはよくあること。1、2軍の試合を使いながらやっていく」と悲観はしなかった。岡野を10日オリックス戦へスライド登板させることを決めた。

先発3番手を期待されたロメロが左肩炎症で戦線離脱。米国で手術を受ける予定で、前半戦での復帰は絶望的だ。小笠原は6日の楽天戦で5回7安打3失点と結果を残せず、オープン戦8試合で全ての先発投手が失点とピリッとしない。阿波野投手コーチは「開幕へ向けある程度の先発は想定している。ただし、競争する枠はある」と話し、多くの投手にチャンスが残されているのが現状だ。

首脳陣は20日の開幕までオープン戦5試合と2軍戦7試合で4枠の人選を進めていく。ベテラン吉見に新人岡野、2軍で結果を残す山本、福谷、5日に131球の投げ込みを行った梅津らによる争いは激しさを増していく。【伊東大介】