阪神梅野、開幕延期決定に「ファンと一体感が大切」

マスクをして東京へ移動する阪神・梅野隆太郎(撮影・上田博志)

プロ野球開幕延期を受けて、阪神の選手会長・梅野隆太郎捕手(28)が9日、素直な思いを口にした。

10日DeNA戦(横浜)に向けて関東入りする際に取材に対応。新型コロナウイルスの影響を受けた延期決定に理解を示し、今後の調整についても心配する様子は見せなかった。

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阪神の選手会長として、いちプロ野球選手として、梅野の口からはファンを思う言葉もこぼれた。「開幕が遅れても仕方がないですね。遅れてでも(無観客ではなく)ファンのみんなと一体感を持って出来るということが、大切だと思います」。世間の流れを感じながら、チームやファンのことを一番に考えた偽りない思いだった。

この日、臨時の12球団代表者会議が都内で開催され、3月20日のプロ野球開幕の延期が決まった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けての決定。2リーグ制後、リーグ全体で開幕延期を決めたのは、東日本大震災が起きた11年だけだった。13年ドラフト4位で入団した梅野は、まだ福岡大時代で当時を知らない。新たな開幕日は未定で、予定変更に伴う調整の難しさも予想される。それでも梅野は「(急に)早まるということではないので大丈夫です」と言った。阪神の正捕手として、昨年まで3年連続で100試合以上に出場。予想外の事態にも動じない姿勢を見せた。

開幕投手に決定している西勇輝投手(29)はこの日、甲子園で行われた投手練習に参加。練習後に取材に応じたのは、まだ開幕延期が正式決定する前だった。「12年やってきて経験したことがないので分からない」とありのままの気持ちを口にしながら「変わらずやることが大事だと思う」と強調した。東日本大震災が発生し開幕が延期した11年はオリックス時代だったが、未知のウイルスによる影響は初めてだ。当初の予定なら、13日オリックス戦(京セラドーム大阪)が開幕前最後の先発登板となる予定だった。

未曽有の事態に、まだ今後の明確な試合日程も決まっていない。それでも選手はさまざまな思いを感じながら、力強く前を向いた。