<プロアマ交流戦:阪神2軍9-2関西国際大>◇13日◇鳴尾浜
阪神ドラフト2位の井上広大外野手(18=履正社)が「4番1号」を放った。関西国際大とのプロアマ交流戦(鳴尾浜)に「4番右翼」でフル出場。4回無死二塁、プロ注目左腕の武次春哉(たけつぐ・あつや)投手(3年=西脇工)のチェンジアップに体を泳がされながら左翼席へ運んだ。実戦12試合で早くも3本目。7回の犠飛と合わせて4打数1安打3打点で、将来の4番候補が勝負どころで仕事を果たした。
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体勢が崩れていても井上には関係なかった。「結構泳いでいたので、体の回転というよりは、ヘッドがしっかり立って返っていたと思う」。今秋ドラフト候補の左腕・武次の外角121キロチェンジアップに前へ出されかけた体がうまく反応した。相手を突き放す2ランを左翼席へ。年齢は井上が下でも、大学生を相手に堂々とプロの力を見せつけた。
初回は同じチェンジアップに空振り三振に倒れた。「左のピッチャーが緩い変化球を投げる時は、センターを意識していかないと。チェンジアップとか来た時に、空振りをしてしまう傾向が多かった」。右のスラッガーは4回の第2打席で修正能力を発揮し、追い込まれてから同じ勝負球をうまくすくい上げた。2月23日の西武2軍戦(高知東部)でバットを折りながらの一撃に続き、今回も印象度の高いアーチを懸けた。「4番井上」としては、全国制覇した昨夏の甲子園決勝で星稜(石川)の奥川(ヤクルト)から3ランを放って以来だった。
全5打席とも得点圏で打席が巡ってきた。「(ランナーを)かえすというか、次につなげるように考えていた」。7回の第4打席は無死一、三塁で詰まりながらもセンターへ犠牲フライ。4打数1安打3打点と4番の仕事をきっちりと果たした。実戦12試合で12打点と勢いが止まることはない。北川打撃コーチは「ホームランより犠牲フライを評価している。将来のクリーンアップを打てる子。打点は取れるときにとっておいた方がいい」とニンマリ。将来の4番候補が、計り知れない潜在能力を発揮している。【只松憲】
▽阪神平田2軍監督(井上について)「打球が角度のある放物線。いいスピンがかかってるんじゃないかな。(4番として)責任感というか、そういうものを教育していかないと」