阪神福留から子どもたちへ、日米22年長続きの秘訣

練習を終えオンライン取材を受ける福留(撮影・加藤哉)

阪神福留孝介外野手(43)がこどもの日の5日、球界最年長ならではのメッセージを子どもたちに送った。

甲子園で自主練習後、オンライン取材に応じ、日米通算22年目の大ベテランは「好き」が長続きの原動力だと明かした。4月26日で43歳になった。何歳になっても変わらない全力プレーで、野球ができる喜びをファンに届ける。

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ふくどめ選手が長い間ずっと、プロ野球選手で活躍できるのはどうしてですか?

球音が響かないこどもの日。多くのキッズファンが興味を抱く長寿の秘訣(ひけつ)に、福留が答えた。

「長く続けることはすごく忍耐力がいる。でも長く続けられるということは、そのこと自体を好きだと思う。続けたいと思うことが自分の中で好きなこと、やりたいことなのか。本当にそうであれば、ずっと自分で我慢もできるし、続けられると思う」

日米通算22年目を迎えた球界最年長43歳は、物事に対する「好き」が長続きの原動力だと子どもたちに伝えた。少年のような目の輝きで、自らの経験も踏まえたメッセージを送った。

「何をするにしても最初に、僕だったら、本当に野球が好きなのかを自分で考えて。自分は野球が好きだし、だからつらいと思ったこともない。1回もやめたいと思ったこともない。そういう意味で何か1つの物事を続けることは、自分が本当に好きでやりたいということが大前提じゃないのかなと思います」

野球に限らず、何か1つのことに真剣に向き合う。未来ある少年少女に福留なりのアドバイスを届けた。

昨年のこどもの日は甲子園でのDeNA戦でリーグ通算5万号となる劇的なサヨナラ弾でヒーローになった。「あれから1年、早いな」。新型コロナウイルスで日常が奪われている子どもたちに「何か1つ普段できないことを探してチャレンジして、楽しんでほしい」とも伝えた。

4月26日の誕生日は球場でチームメートから祝福を受け、自宅で長男と長女からもサプライズを受けた。「子どもたちが2人とも手紙を書いて、歌を歌ってくれました」。内容については「差し支えがあるので、言いません」と、うれしそうにパパの顔で照れ笑いした。

この日は甲子園でフリー打撃などで汗を流した。先の見えない日々は続くが、野球に対する熱い思いを胸に特別なシーズンにするつもりだ。「お客さんの前で野球ができる喜びを、グラウンドで表現できるシーズンにできたら。特にそういう気持ちを強く持って過ごせたらいいのかなと思います」。何歳になっても変わらぬ全力プレーを、ファンに誓った。【奥田隼人】

 

<福留が今季達成可能な主な記録> 

◆NPB通算2000安打 現在1897安打、残り103安打。過去52人。達成時の最年長は和田一浩(中日)の42歳11カ月で、福留が達成すれば更新。

◆満43歳以上シーズンに規定打席到達 過去2人、3度。44歳落合博満(97年、日本ハム)、43歳落合(96年、巨人)門田博光(91年、ダイエー)。

◆満43歳以上シーズンに打率ベスト10入り 達成すれば史上初。過去の最高齢は42歳で、56年戸倉勝城(阪急)5位、95年落合(巨人)4位。

◆NPB通算400二塁打 現在394二塁打、残り6二塁打。過去12人。

◆NPB通算1000四球 現在971四球、残り29四球。過去15人。