BC新潟MC中村が素人目線で野球の面白さ伝えます

ロケ中の中村(左)と中山氏

プロ野球独立リーグ、BC新潟の場内MCを務めるタレントの中村博和(40)がYouTubeチャンネル「新潟野球チャンネル」を開設し、配信を行っている。新型コロナウイルス感染拡大でBCリーグの開幕が見通せないなど野球に関する情報が少ない中、野球をテーマにした軽快なトークが好評だ。

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テンポのいいトークと、的を射た突っ込みで笑いを誘いながらも、土台にある野球愛にぶれはない。中村は「当たり前だけど実はよく分かっていないことなど、野球の身近な話題を取り上げたいと思っています」と動画のテーマを話す。

元BC新潟の投手でコーチも務めた中山大氏(39)とのコンビで番組を進める。BCリーグの説明、BC新潟の裏話のほか野球そのものの話題も取り上げる。中山氏が変化球を投げることで制球力がつくと話すと、中村が促してそれを実践するロケを敢行。中山氏に目隠しさせて投げさせる。「やはり楽しんでもらいたいので」。新潟のお笑い集団「NAMARA」に20年間所属。笑いのツボは心得ている。

配信を開始したのは4月11日。同16日に新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言の対象地域が全国に広がる直前だった。ただ、チャンネル開設の計画そのものは昨年末からしていた。「コロナ禍で情報提供をするのが目的ではなかったのですが、こういう状況になったので何かできればという思いはあります」。BC新潟のファンや野球の話題に飢えた小、中学生などの目も意識するようになった。

根っからの野球好き。小学1年の時に父に連れられて東京・後楽園球場で巨人-中日戦を観戦したことがきっかけだった。BCリーグでは15年から場内MCに携わる。選手やチームの話題をイベントや自身のラジオ番組で取り上げてきた。「動画では素人の目線で野球の面白さを引き出せれば」。外側から野球を支えたいという思いは強い。

今後は高校野球、少年野球の話題も取り上げていきたいという。「自粛が続く今、少しでも野球に触れてもらえれば。再び野球ができ、観戦できるようになった時に楽しみが増すように」。ファンの気持ちも下支えしていく。【斎藤慎一郎】

◆中村博和(なかむら・ひろかず)1979年(昭54)6月2日生まれ、新発田市出身。紫雲寺小4年で野球を始め、紫雲寺中では野球部に所属。水原高3年の時にお笑い集団「NAMARA」のメンバーに。17年独立。B1新潟のイベント司会なども務める。レギュラー番組はエフエムしばた「ごきげんラジオ769」。