日本ハム石川直也「もちろん抑え」守護神奪取宣言

ブルペンで投球練習をする日本ハム石川直(球団提供)

守護神は俺だ。日本ハム石川直也投手(23)が27日、千葉・鎌ケ谷でのチーム練習後、オンライン取材に応対し、同じポジションを争う先輩からクローザー奪取を宣言した。「去年は秋吉さんがやっていたのでもちろん奪う気持ちでいます」と、抑え投手への強い意欲を口にした。

昨年は自己最多60試合に登板し5セーブ。登板数では53試合の秋吉を上回ったが、セーブ数では25の先輩に大きく差をつけられた。6年目の右腕は「自分としてはもちろん最後、抑えをやりたい。もちろん開幕がズレましたけど。その気持ちでいます」と、ポジション確立へ決意をにじませている。

2月の春季キャンプ終盤から違和感を覚えていた右肘は回復傾向にある。自主練習中の4月上旬にブルペン投球を再開した際、痛みが再発したが「気温も上がってきて、体も動いてきてからはだいぶ肘の状態も良くなっています」。今月中旬から再びブルペン投球を開始。この日は投球練習再開後3度目のブルペンで30球を投じた。これまでは直球のみの投球だったが「久々に変化球も混ぜて」とフォークも解禁した。

6月19日の開幕へ向け、この日1、2軍の練習試合日程が発表された。2月23日ヤクルトとのオープン戦(名護)以来の登板を見据え「試合復帰して開幕にはしっかり合わせられるかなと思う。まずは練習試合で試合間隔をつかめれば」と意気込む。今年こそ守護神の座をつかみ取る。【山崎純一】

◆日本ハムの昨季クローザー 開幕当初は石川直、ハンコックらが候補だったが、4月12日に秋吉が移籍後初セーブ。以降、秋吉の出場選手登録抹消時に石川直らが代役を務めたが、ほぼシーズンを通して横手投げ右腕が勝ち試合を締めくくった。昨季セーブを記録したのは7投手で、秋吉25、石川直5、ハンコック2、井口、公文、堀、ロドリゲスが各1。