エースが変わらず初陣を務める。巨人菅野智之投手が28日、東京ドームで1軍練習に参加。6月19日に球団通算5999勝で迎える開幕戦に向けて「投げるつもりで調整してきました。チームが勝てるように、球団通算6000勝を飾れるピッチングを目指します」と意気込んだ。

昨オフの契約更改後の会見で、3年連続6度目の大役を任されていることを明かした。「自主トレの時点で開幕を意識しながらやっていく必要がある」。その時は誰も予想もできなかった開幕延期。約3カ月遅れはしたが、開幕戦にベストなコンディションを持って行くことに変わりはない。

27日には、原監督の口からもあらためて公となった。オンライン取材で「やっぱりファンの人や周りが決めること。そういう意味では、うちには1人しかいないんじゃないでしょうか」と明言。指揮官もぶれることなくエースに託す。

昨季は3年連続の2桁勝利となる11勝を挙げたが、腰痛の影響もあり、防御率は自己ワーストの3・89と苦しんだ。今季は腕から始動する新フォームで臨む。開幕戦で球団通算6000勝目を挙げ、あと13勝に迫った自身の100勝にも勢いをつける。【久永壮真】