楽天打線の鍵「4番浅村の次」最適解は鈴木大地か

2回裏楽天無死二塁、ロメロ(左)の本塁打で生還し笑顔を見せる鈴木(中央)(撮影・垰建太)

<練習試合:ロッテ1-6楽天>◇7日◇ZOZOマリン

イヌワシ打線の輪郭が浮かび上がってきた。楽天の5番に座った鈴木大地内野手(30)が、2日からの練習試合16打席目で初安打。打線に火をつけた。

同点の2回の先頭。入れ替わりとなる形でロッテへFA移籍した美馬学投手と、楽天加入後初対決。「見ている方の方が違和感があると思う。僕自身は美馬さんとは去年からずっとやっていますし、違和感なくやれた」と平常心で臨み、内角直球を左翼線へ落として二塁打。後続がつながり、この回4得点と右腕を捉えた。

ポイントは「4番浅村の次打者」だ。鈴木大は練習試合、オープン戦含め今季21試合に出場し、14試合で5番を務める。三木肇監督は「失礼かもしれないが、大地は何でもできる、しぶとい。勝負強さを持っているし、つなぐ打撃もできるし選球眼もいい」。昨季得点圏での出塁率は4割6厘、走者なしでも3割5分4厘と高水準。「打順は全然意識していない。場面によってやるべきことは違う」と柔軟な対応を心がける。

骨格が固まるほど、相手投手への脅威は増す。2日からの練習試合6試合で、得点は12球団トップの36。1番に茂木、2番にブラッシュが4度入っている。パンチ力のある出だしから3、6~9番は試行錯誤を重ねる。「みんながそれぞれ持ち味を出せるような形がないかな、と考えている」と指揮官。選手の状態、相手との相性などを巡らせ、答えを追求している。

開幕まで残り6試合。総仕上げに入る。三木監督が「選手の編成、人選的にもいろいろなことを考えてないとダメな時期」と言えば、鈴木大も「条件はどのチームも一緒。腹くくってやっていく」と力を込める。限られた時間で最善を尽くす。【桑原幹久】

◆楽天の練習試合打順変遷

・6月2日DeNA浜口(左)

1 茂木(左)

2 鈴木大(左)

3 ウィーラー

4 浅村

5 ブラッシュ

6 ロメロ

7 島内(左)

8 銀次(左)

9 太田

 

・3日DeNA上茶谷(右)

1 茂木(左)

2 ブラッシュ

3 島内(左)

4 浅村

5 鈴木大(左)

6 ロメロ

7 銀次(左)

8 辰己(左)

9 太田

 

・4日DeNA坂本(左)

1 茂木(左)

2 ブラッシュ

3 島内(左)

4 浅村

5 鈴木大(左)

6 藤田(左)

7 銀次(左)

8 山下(左)

9 辰己(左)

 

・5日ロッテ小島(左)

1 茂木(左)

2 ブラッシュ

3 ロメロ

4 浅村

5 鈴木大(左)

6 下水流

7 内田

8 太田

9 辰己(左)

 

・6日ロッテ石川(右)

1 山崎幹(左)

2 ロメロ

3 島内(左)

4 浅村

5 銀次(左)

6 ウィーラー

7 山下(左)

8 渡辺直

9 小深田(左)

 

・7日ロッテ美馬(右)

1 茂木(左)

2 ブラッシュ

3 辰己(左)

4 浅村

5 鈴木大(左)

6 ロメロ

7 銀次(左)

8 太田

9 山崎幹(左)

 

※(左)は左打ち