ソフトバンク柳田悠岐外野手(31)が「過去最高の状態」で開幕に向かう。17日、開幕前最後の実戦形式練習となったシート打撃で、尾形から本拠地ペイペイドームの右翼へ弾丸ライナーの本塁打。好調を維持したまま、19日ロッテ戦(ペイペイドーム)を迎える。
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やっと、近づいてきた。新型コロナウイルス感染拡大で、何度も延期になった開幕。その日を2日後に控え、柳田は落ち着いた表情で直前練習に臨んだ。「あまり実感は湧かないですけど。長いシーズンが始まるので、腹くくってやっていくしかないな、と思います。後は早く、ファンの方が来られるようになってほしいなと思います」。無観客でスタートする、異例のシーズン。テレビ画面の向こうから声援を送ってくれるであろうファンに、思いをはせた。
6月の練習試合では、12試合で12球団最多の6本塁打をマーク。打率も3割8分2厘と打ちまくった。「体はすごくいい。現状を考えるとコンディションはいいと思います」。4月からは約1カ月半が自主練習で、実戦から長く離れていた中でここまで状態を上げてきた。この日もシート打撃で売り出し中の尾形の直球をたたき、弾丸ライナーで右翼席まで運んでみせた。
15年はトリプルスリーと首位打者、18年は2度目の首位打者と自己最多36本塁打を打ったが、そこからのレベルアップを実感。「だんだん良くなっています、感覚は。年々、年々、いろんな打ち方をしたりもしてますけど、良くなっているような気はします。反応の良さとか、そういうのはあるような気がします」と自信に満ちた口調で話した。
昨季は4月に左膝裏を痛め、出場は38試合どまり。その悔しさがあるからこそ、冗談のようなことを真剣な口調で言った。「昨年試合に出ていないので。また今年、1からレギュラー取るつもりで、とは思っています。レギュラー取ります。まじで」。120試合しかない、変則開催のシーズン。それでも柳田史上最高の開幕で、驚くような結果を見せてくれそうな気配が漂っている。【山本大地】