オリックス継投策裏目も…7投手つぎ込み執念ドロー

西武対オリックス 6回表オリックス2死一、二塁、T-岡田が中越え勝ち越し3点本塁打を放ち笑顔を見せる西村監督(撮影・河田真司)

<西武4-4オリックス>◇3日◇メットライフドーム

オリックスが延長10回執念ドローに持ち込んだ。7投手をつぎ込んだ3時間50分の総力戦で4-4。西村徳文監督は「勝ちたいという気持ちはみんな強い。引き分けたので、また明日もう一度やっていくしかないですね」と前を向いた。

勝機はあった。故障離脱した山岡泰輔投手の代役で今季初登板初先発した榊原翼投手が5回5安打1失点と粘投。21歳右腕の気迫ある投球が山賊打線を抑え込んだ。6回には4番アダム・ジョーンズ外野手が同点打、直後のT-岡田外野手が一時勝ち越しとなる3号3ランを右翼席上段に放り込んだ。

だが、勢いに乗れない。2番手増井浩俊投手が6回先頭の中村にバックスクリーンへ運ばれるなど3失点。榊原を90球でベンチに下げた継投策が裏目に出た。指揮官は「(榊原が)よく頑張ってくれていただけにね。(6回は)点を取った後だったので…。増井も海田もよくやってきた投手。次やってくれると思います」とリベンジを願うしかなかった。

守備が不安定なジョーンズをDHで起用し、5番手タイラー・ヒギンス投手を投入した8回にはDHを解除するなど、積極的な守備固めで執念の引き分け。ただ、開幕13試合の借金8は変わらず。2勝10敗の阪神とともに、関西球団の苦闘が続く。この日の引き分けを浮上の契機にしたい。【真柴健】