広島大瀬良5失点初黒星、疲労影響否定エースの自覚

広島対阪神 1回表阪神2死二塁、マルテ(左)に先制中越え2点本塁打を浴びる広島先発の大瀬良(撮影・加藤孝規)

<広島3-9阪神>◇4日◇マツダスタジアム

開幕から2試合連続完投だった広島大瀬良大地投手が4回74球、毎回の8安打5失点で今季初黒星を喫した。

1回2死二塁から4番マルテへの初球が甘く入った。完璧に捉えられた打球は左中間最深部への先制2ラン。さらに2回に近本の犠飛で1失点。4回は無死二、三塁から2つのアウトを奪うも、近本に右翼線への二塁打を許し2点を追加された。昨季被打率4割の近本に、1回の先頭打者安打を含め2安打3打点1得点とやられた。

開幕から2試合で116球、132球を投げ、登板予定だった前日3日は午後5時45分に中止が決定。ナイターゲームからデーゲームへのスライド登板だった。「そこを言い訳にするのは簡単。いろいろ考えながら準備してきた。自分の中ではそんなに影響があったとは思わない」。チームを背負うエースとして、疲労の影響は否定した。

開幕からの完投記録も止まり、今季初黒星でチームは3連敗で借金1となった。佐々岡監督は「開幕から2試合とも完投してくれた。切り替えて次の登板に備えてくれと伝えました」と励ました。次回は中5日で10日中日戦が見込まれる。【前原淳】