中日岡野2勝目 前日勝利の松葉手本&フォーム修正

中日対DeNA 試合終了、岡田(右)から勝利球を受け取る岡野(撮影・森本幸一)

<中日8-0DeNA>◇16日◇ナゴヤドーム

中日ドラフト3位の岡野祐一郎投手が5回無失点で両リーグの新人最多となるプロ2勝目をつかんだ。

2回無死一塁、3回1死満塁、4回も無死一塁と苦しみながら、いずれも併殺で切り抜けた。社会人出身の26歳が4度目の先発で2勝1敗と勝ち星を先行させた。

「昨日の松葉さんのピッチングがいいお手本になりました。ランナーを出しても落ち着いて投げることでなんとかゲッツーも取ることができました」。6安打を許し、走者を出しながらも得点を与えないまま救援陣にバトンを渡した。その理由は前日15日に移籍後初勝利をあげた松葉のストライク勝負の姿にあった。

フォームも微修正して臨んだ。「社会人時代からフォーム指導していた人にアドバイスされ、セットのときにクロス気味に構えました」と岡野。体の開きを抑えることでバラツキが収まり、粘り強い投球につなげた。

アマチュアで得た経験値の高さと修正力が岡野の持ち味でもある。6月25日のプロ初登板で5回5失点と初黒星を喫したDeNAへのリベンジ星ともなった。開幕からローテーションを守るルーキーがチームに半月ぶりの連勝を運び、4カードぶりのカード勝ち越しで4位に浮上した。【安藤宏樹】

中日与田監督(4カードぶりの勝ち越しで4位浮上)「(先発岡野は)もちろんよく粘ってくれたのですが、キャッチャーの加藤もよくリードしてくれた」