楽天浅村のガッツポーズが弟子内田の満塁弾呼んだ

7回裏楽天1死満塁、同点となる2点適時打を放った浅村はベンチに向かって力強くガッツポーズを繰り返す(撮影・足立雅史)

<楽天9-5西武>◇19日◇楽天生命パーク

師弟の絆が、バットに乗り移った。楽天内田靖人内野手(25)が7年目でプロ初の2号満塁弾を放った。7回に西武平良の155キロを右翼席へ運び、決勝点を生んだ。

自主トレをともにした師匠の浅村栄斗内野手(29)も同点2点適時打を放つなど、4打数4安打4打点1本塁打と躍動。2人のスラッガーの活躍で首位のチームは連敗を2で止め、2位ソフトバンクとのゲーム差を1とした。

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弟子の笑顔が、何よりもうれしかった。7回、浅村は本塁付近で満塁弾を打った内田のかえりを誰よりも待ち望み、誰よりも祝福した。4打数4安打4打点と大活躍も「自分のヒットよりも本当に大げさに言ったら、内田のホームランの方がうれしかった」。頭をはたき、肘タッチを重ね、喜びをあふれさせた。

結果でチームを引っ張り、アクションで弟子の闘志をかき立てた。2点を追う7回1死満塁。剛腕の西武平良に157キロの直球を顔付近に投げ込まれたが「全然大丈夫です。真っすぐを完璧に打とうとは思わず、当てれば何かあると思った」。フルカウントからの外角カットボールに体勢を崩されながら、バットを残した。中前へ同点の2点適時打。クールな4番が、一塁上で何度も右拳を振った。ベンチで目にした内田も「本当に珍しいなと。すごいなと思いました」と触発され、流れに乗った。

羽ばたこうとする弟子の背中を、浅村はそっと押す。「引っ張りだけじゃなく、右方向にも結果が出ている。ボール球にも手を出さないようになっていますし、本当にいいバッターになったと思います。右で長距離を打てるバッターはあまりいない。今日のホームランをきっかけにもっと打つと思いますよ」。自然と言葉が弾んだ。【桑原幹久】