日本ハム・マルティネスは打撲 投手強襲で途中降板

日本ハム対楽天 5回表楽天2死、辰己の打球を好捕するも右腕を気にする日本ハム・マルティネス(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム3-3楽天>◇20日◇札幌ドーム

日本ハムの先発ニック・マルティネス投手(30)が、5回4安打無失点と好投した。

楽天打線に的を絞らせない気迫の投球。2点リードの5回2死走者なしで、辰巳の強烈なピッチャーライナーを捕球した際、右手に打球を受けて降板。アクシデントに見舞われたが、先発投手として最低限の役目を果たした。試合中に札幌市内の病院で精密検査を受け、右手薬指の打撲と診断され、大事には至らなかった。

前回5日西武戦で5回途中5失点でKO。9日に出場選手登録を抹消され、登板間隔は中14日空いて臨んだマウンドだった。「試合前に清水捕手と入念にプランを立てて試合に挑み、その通りの投球ができていた」と相手打者の研究の成果を発揮。4回には四球から1死一、二塁のピンチを招いたが三ゴロ併殺打に打ち取り「野手のみなさんのナイスプレーのおかげ」と感謝した。本拠地・札幌ドームでの2年ぶり白星は逃したが、体を張ってアウトを取りに行く姿には、観衆から拍手が巻き起こった。