東海大北海道・工藤16K完投「次も平常心で臨む」

東海大北海道対札幌大谷大 最後の打者を三振に切って取り雄たけびを上げる東海大北海道の工藤稜投手(撮影・永野高輔)

<札幌6大学野球:東海大北海道2-1札幌大谷大>◇第1節第1日◇1日◇札幌円山

東海大北海道先発の工藤稜太(3年=駒大苫小牧)が9回被安打4、16三振を奪って1失点完投し、白星発進に貢献した。

冬場は、ドラフト1位候補で高校の2学年先輩でもある苫小牧駒大エース伊藤大海(4年)とともに自主練習。コロナ禍で全体練習自粛の期間も、連絡を取り合い下半身の使い方などを学び、成長につなげた。30日には“アニキ”伊藤が北海道6大学秋季リーグ初戦で11奪三振完封。「大海さんの記事を見て、俺も頑張らなきゃという気持ちになれた」。5回まで完全投球で「いつかは打たれると思っていたし、ヒットを打たれても気にはしていなかった。これに満足せず、次も平常心で臨みたい」と前を向いた。

▽東海大北海道の日下部憲和監督(68) 野球をやれる喜びを味わいながらやろうと選手を送り出した。全体練習開始は7月11日。オープン戦では点を取れていたが、公式戦は違うと感じた。少ないチャンスをものにしながら戦うしかない。