エース対決制した巨人菅野、多彩な球速帯で打者圧倒

菅野の全投球 ○=ストレート、△=カーブ、▽=フォーク、◇=カットボール、左向き三角=スライダー、右向き三角=ワンシーム。投手から見た図

<中日0-2巨人>◇8日◇ナゴヤドーム

巨人菅野智之投手(30)が、中日大野雄との「究極のエース対決」を制した。7回5安打無失点で、開幕戦から無傷の10連勝。球団では38年春のスタルヒン(11連勝)以来2人目の快挙を達成した。

   ◇   ◇   ◇

今季、菅野の投球には多彩な球速帯が加わった。精度が向上したフォークは最速145キロをマーク。最速153キロの速球を軸に、140キロ台中盤のフォーク、130キロ台後半のカットボール、130キロ台中盤のスライダー、120キロ台後半のパワーカーブと変化をつけた。「いろんな球速帯があった方が嫌かなと。直球とカットの間に145キロのフォークが入ることで、カットとのメリハリが入るようになったし、幅が広がった」と分析した。