次の1万試合へ、新たな1歩目を勝利で飾る。日本ハム上沢直之投手(26)が、球団にとって通算1万1試合目となる6日楽天戦(札幌ドーム)で先発する。
「大事な試合じゃない試合なんて、ない」。常に結果を求める先発陣の大黒柱は、チームの歴史を刻む1人として「流れよく、いけるようにしたい」と未来も見据えて、必勝を誓った。
球団として最初の試合は74年前の46年4月27日巨人戦(後楽園)。前身のセネタースが戦った。ルーキー時代の新人合同自主トレ中に球団の歴史についての講義を受けた上沢も、あらためて歴史をひもとくと「だいぶ古いですね」と驚くほどチームの源流は奥深い。
通算1試合目の先発マウンドに上がったのは、珍名選手としても知られる一言多十(ひとこと・たじゅう)。同年の一言は投手として6勝、打者として規定打席にも到達する二刀流だった。46年開幕当時は背番号16だった一言だが、阪急で現役最終年を過ごした50年は15番を背負った。ちなみに専大出身で、巨人との開幕戦は0-12で敗れた。
専大の付属校である専大松戸出身で、現在は15番を背負う上沢も「おもしろい巡り合わせですね」と不思議な縁を感じた。通算1万1試合目は、球団にとって新たな時代へ向けた“開幕戦”とも言える1戦。「先発投手が、胸を張って降りられるような成績で終わりたいなと思います」と74年前の“リベンジ”を誓うとともに、チーム創設時を支えた大先輩たちへのリスペクトを胸に、諦めない姿勢をグラウンドで体現する。【木下大輔】