オリックス10度目0点負け、猛打賞吉田正2冠前進

日本ハム対オリックス 9回表オリックス2死、左中間に二塁打を放つ吉田正(撮影・黒川智章)

<日本ハム4-0オリックス>◇9日◇札幌ドーム

今季10度目の無得点負けを喫したオリックスで、吉田正尚外野手が今季10度目の猛打賞で初タイトルに前進した。

楽天鈴木大を1差で追っていた安打数を121とし、西武戦が降雨ノーゲームとなった相手を抜き去った。首位を独走中の打率も3割5分4厘とし、2位(日本ハム近藤、3割3分9厘)以下との差を広げた。首位打者、最多安打を視野に入れる今季は「メンタルの部分は変わりなくできている」と、8日ロッテ戦中止後に心境を明かしていた。

この日は6回、先頭の佐野が出塁も、続く1番福田がバントを失敗。俊足の佐野を得点圏に置いて3番吉田正に回れば反撃機をつかめただけに、中嶋監督代行も「あの2人でダブルプレーになるというのは、ちょっとダメですね」と苦言を呈した。