プロ注目日体大・森が最速151キロ速球アピール

5回から延長10回まで4安打8三振に抑えた森だったが、延長10回にサヨナラの左越え適時打を浴び敗戦した(撮影・保坂淑子)

<首都大学野球:筑波大2-1日体大>◇第7日◇18日◇バッティングパレス相石スタジアムひらつか

ドラフト上位候補の日体大・森博人投手(4年=豊川)が、ドラフト会議前ラストの公式戦で自慢の直球をアピールした。

4球団のスカウトが視察した。タイブレークの延長10回裏1死満塁。捕手の変化球のサインに首を振り、真っすぐを選んだ。「力が入ってシュート回転してしまった」。ライト線を破る適時二塁打を浴びサヨナラ負け。「力勝負になって焦っていた。真っすぐで押せると思ったんですが。もっと冷静になって投げればよかった」と悔やんだ。

5回から2番手としてマウンドに上がり、9回まで真っすぐを軸に3安打7三振。三塁を踏ませぬ好投だった。最速は151キロ。「今日は制球力も良く、指のかかりも良かった」。首都大学野球リーグ優勝を決め、11月9日からは関東地区大学野球選手権大会に出場する。「もう少しカットボールの精度を上げて、配球を考えて投げたい」と前を向いた。

26日にはドラフト会議が控える。4年秋のリーグ戦でチームを優勝に導き、あとは朗報を待つだけだ。「正直、実感はないです。ここまでやることはやったので。今は関東地区大学野球選手権大会の方が頭にありますね」と笑顔を見せる。「ドラフト1位でプロに行きたいと思って大学に来た。技術だけでなく人間的にも成長できた」とスッキリした顔で話した。