阪神1位佐藤が実力誇示 畑山統括「一流になれる」

7回裏近大無死、佐藤は右中間へ本塁打を放つ(撮影・岩下翔太)

<大学野球練習試合:近大3-2大産大>◇1日◇近大グラウンド

阪神からドラフト1位指名を受けた近大・佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)が1日に2度ヒーローとなり、4球団競合の実力を見せつけた。

練習試合では2点を追う3回に2死一、三塁から詰まりながらも左前へポトリと落とす適時打。同点の7回は1ストライクからの2球目133キロ低め直球を右中間へ勝ち越しソロ。

打った瞬間ベンチから「飛びすぎー」「(茂みの中に飛び込んで)ボールが見つからない」と驚きと悲鳴が起きた。

打った瞬間に本塁打と確信した佐藤は「打ててよかったです」。試合はこのまま3-2で終わった。

その後、延長10回からタイブレークを想定した練習試合では、1死二、三塁で打席に入ると1ボール1ストライクからの低め変化球を高々と打ち上げ、そのまま中堅フェンスを越えるサヨナラ3ラン。「まあ、入らなくても(外野フライでも犠飛で)勝ちなので、ゆっくりと走ってました」。この日着用した練習用のユニホームの背番号は67。1年の時から使用し、阪神で同じ番号をつけてプレーしたブラゼルに姿をダブらせて周りからはよく「ブラゼル」と言われていたが、本家に負けない長打力を発揮した。

3番・三塁でフル出場し3度の守備機会も難なくこなし、3回には2死一、三塁から一塁走者で二盗も決めた。練習試合は4打席で3打数2安打1本塁打2打点に1盗塁。タイブレーク練習の3ランを合わせると4打数3安打2本塁打5打点で2度チームを勝利に導き、手応え十分で関西No・1を決める、6日からの関西地区選手権に挑む。

ネット裏で観戦した阪神畑山俊二統括スカウトは「これ以上ない、いいものを見た。守りも盗塁も見たし、(滞空時間の長い本塁打は)長距離打者の打球、放物線。それが一番の魅力。一流になれるだけのポテンシャルがあると、今日見て改めてそう思いました」と笑顔でプロ入り後を楽しみにしていた。