大野雄大 2冠へ中5日で最終戦登板の可能性も

中日対DeNA リリーフした祖父江(左)から勝利球を受け取る大野雄(撮影・森本幸一)

<中日2-0DeNA>◇5日◇ナゴヤドーム

竜のエースが中日を8年ぶりのAクラスへ導いた。中日大野雄大投手(32)が7回5安打無失点と好投し、自己最多タイの11勝をマーク。148奪三振で2位巨人菅野に22差で奪三振王に王手。防御率も1・82に上昇させ、ライバル広島森下との差を0・09差に広げた。2年連続最優秀防御率獲得へ与田監督も「(登板は)継続して考える」と、中5日での広島戦登板を示唆した。

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大野雄が7年続いた竜の暗黒時代に幕を下ろした。スコアボードにいつものようにゼロを刻印。2回に先制した1点を守り抜き、8年ぶりのAクラスにチームを引き上げた。「僕が入団してからほとんどBクラス。Aクラスまで長かった。めちゃくちゃうれしい」。竜党からの拍手のシャワーを気持ちよく浴びた。

初回からフルスロットルで臨んだ。初回無死一塁で伊藤裕を146キロで空振り三振。2死一塁からもオースティンのバットを147キロで空を切らせた。5回1死二塁で細川から6個目の三振。直後に右足がつった。阿波野コーチらがマウンドに駆けつけても続投を志願。「普段は8回くらいにつるけど、飛ばしていたのが原因でしょう」。サラリと振り返った。3番からロペス、オースティン、ソトの助っ人右打者を並べたDeNA打線を見事に封じ込めた。

この日、現役引退会見に臨んだ吉見への思いも込めた。試合前練習のBGMは吉見の登場曲を自ら演出。登板日は回避するキャッチボールも吉見と2人で行った。マウンドへの登場曲も新人時代に吉見が使っていた曲を使用。「明日(6日)吉見さんが投げる。感謝の気持ちを込めて使わせてもらった。やられなくてホンマに良かった」。本拠地最終戦で先発する元エースに快投でバトンを渡せたことに、安堵(あんど)の表情を見せた。

7個の三振を上乗せし、2位巨人菅野に22差をつける148で奪三振数首位を堅守。初の奪三振王のタイトルに当確ランプをつけた。連覇がかかる最優秀防御率争いでも1・82に。0・002差だった2位広島森下との差も0・09差に広げた。与田監督は「本人の体調を確認しながら、継続して考える」。中5日で11日の今季最終広島戦(マツダスタジアム)登板の可能性を示唆した。竜のAクラスに引き上げたエースの戦いは、まだ終わらない。【伊東大介】

◆最優秀防御率 セ・リーグは1位大野雄(中日)1・82、2位森下(広島)1・91。森下が残りの試合で6回1/3を自責点0に抑えると、1・81で逆転。大野雄が逃げ切れば、中日では初の2年連続受賞。森下が逆転すれば、広島では初の新人での受賞になる。パ・リーグは1位千賀(ソフトバンク)2・16、2位山本(オリックス)2・20。山本が残りの試合で3回を自責点0か、自責点1でも7回投げると、2・15で逆転する。千賀が逃げ切れば自身初、山本が逆転すれば球団初の2年連続受賞。