沢村賞山田選考委員「先発完投型投手で1番の成績」

沢村賞の選考結果を発表する左から山田久志選考委員、平松政次選考委員、堀内恒夫選考委員長、村田兆治選考委員

「沢村賞」の山田久志選考委員(日刊スポーツ評論家)は、初受賞した中日の大野雄大投手(32)を推薦した。

今季は新型コロナウイルスの影響で開幕が約3カ月遅れ、120試合制に短縮された。「投手の調整は並大抵のものじゃかなっただろうと思う。投手の皆さんの調整の難しさはどういうものだったのだろうかと想像すると、難しかったとひと言では語れないだろうと思う」と新型コロナ禍による過密日程の中でコンディションを整え、戦い抜いた投手たちに敬意を表した。

開幕戦からの13連勝のプロ野球新記録を樹立した巨人菅野智之投手(31)を「成績面に関しては120試合の中で振り返れば、たくさんいる先発完投型の投手の中でも1番、2番に入っただろうと思います」と絶賛。そのうえで「沢村賞というのは、最終的にはその年の成績だろうと。12球団の中での先発完投型の投手の中で1番いい成績、内容をおさめた投手は誰かと考えれば、今年はドラゴンズの大野投手がナンバーワンだろうということ。2人(同時受賞)は考えずに、今年は大野投手ということで推薦させていただいた」と、大野雄を推した理由を説明した。

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◆選考基準(各項目での大野雄-菅野の今季成績)

(1)15勝以上(11勝-14勝)

(2)150奪三振以上(148-131)

(3)10完投以上(10-3)

(4)防御率2・50以下(1・82-1・97)

(5)投球回200以上(148回3分の2-137回3分の1)

(6)登板25以上(20-20)

(7)勝率6割以上(6割4分7厘-8割7分5厘)

※「日本版クオリティー・スタート(仮称=QS)の達成率」も考慮の対象

◆沢村賞選考委員(敬称略、就任順)平松政次、堀内恒夫、村田兆治、北別府学(療養中のため欠席。規定により書面を提出して選考に参加)、山田久志

◆沢村賞 故沢村栄治氏の功績をたたえ、1947年(昭22)に制定。同賞受賞者または同等の成績を挙げた投手で、現役を退いた5人を中心とする選考委員会で決定。当初はセ・リーグ投手を対象にしたが、89年から両リーグが対象。受賞者には金杯と副賞300万円が贈られる。