NTT東日本コールド8強 補強の笹川が打線に火

ヤマハ対NTT東日本 1回裏NTT東日本2死一、二塁、笹川は右翼線に適時二塁打を放ちガッツポーズする(撮影・柴田隆二)

<都市対抗野球:NTT東日本11-1ヤマハ>◇30日◇2回戦◇東京ドーム

NTT東日本(東京都)が11安打11得点で7回コールド勝ちし、8強に進んだ。

補強で東京ガスから加わっている4番の笹川晃平外野手(26=東洋大)の一振りが、打線に火を付けた。初回2死一、二塁でカウント1ストライクから140キロ直球を捉え、右翼線へ先制の2点適時二塁打を放った。送球間に三塁まで進むと、安堵(あんど)の表情。「だいぶ、ホッとしました。最初のチャンスがキーだと、ミーティングで出ていたので」。

予選では力を出せず、東京ガスも本戦を逃した。東京都第1代表のJR東日本からは補強に指名されなかった。第2代表のNTT東日本・飯塚監督は「東京都を代表する選手。残っていてラッキー」と、迷わず指名。笹川は「自チームは負けてしまったので…。でも、一選手として東京ドームに立てるのは、うれしい」と受け止めた。

飯塚監督は「責任は感じなくていい。結果は出る。気にせず、やってくれ」とリラックスさせてくれた。1回戦は無安打だったが、この日は最初のチャンスで期待に応えた。

「技術的に構えを変えたりもしましたが、(首脳陣から)気持ちの部分でフォローしてもらっています。(補強で加わっている)東京ガスの3人がいい刺激になって、もっと勝っていけたらいい」と次戦へ向け、意気込んでいた。