巨人育成5位の駒大・前田「令和の絶好調男」目指す

巨人と仮契約を結び笑顔でガッツポーズするドラフト育成5位の駒大・前田(撮影・横山健太)

巨人に「令和の絶好調男」が誕生だ。育成5位の駒大・前田研輝捕手(21)が3日、都内のホテルで仮契約を結んだ。支度金300万円、年俸400万円で背番号は「024」に決まった。

元巨人で同大OBの中畑清氏、同じ右投げ左打ちの大城にちなんだ番号。中畑氏とはドラフト後、引退する4年生らとともに話す機会があった。「厳しい世界だからもっと頑張らないといけないぞ」という金言を授かり「駒大の先輩としても、プロ野球界でも偉大な存在。憧れでもある。少しでも近づけるように頑張りたい」と背中を追う。「駒大3羽がらす」の1人として大学で名を上げた先輩のように、大学を転機に成長。同大の大倉孝一監督から野球以外の私生活の大切さを学び、プレーにつなげた。逆方向への打撃と二塁送球1秒83の強肩を武器に、プロに注目されるほどの存在になった。

中畑氏の代名詞である「絶好調」について問われると「えっ?」と困惑した表情を見せ、場を和ませた。ファンに愛された名フレーズは知らなくとも大先輩から受け継いだ「駒大魂」でまずは支配下を目指す。【小早川宗一郎】

◆前田研輝(まえだ・けんき)1998年(平10)12月3日、広島県生まれ。中学時代は広島スターズに所属し、一塁手や三塁手としてプレー。広島工に進学後、捕手に転向した。好きな食べ物は母が作ったオムライス。好きな女優は永野芽郁。趣味はギター。180センチ、85キロ。右投げ左打ち。