日大の新監督に巨人片岡コーチの兄・昭吾氏が就任

日大の新監督に就任する片岡昭吾コーチ

東都大学野球2部の日大の新監督に、現在は同部コーチを務める片岡昭吾氏(42)が来年1月から就任することが決まった。同氏は、巨人片岡治大2軍内野守備走塁コーチ(37=来季から3軍野手総合コーチ)の兄。

片岡氏は7日、千葉・習志野の同大グラウンドで指導。「基本をチームとして、どれだけ徹底できるか。キャッチボールからやっています。もう1回、原点に戻りたい」と語った。

同氏は、宇都宮学園(現文星芸大付)から日大進学。強打者として活躍した。卒業後は社会人野球のJR東日本でプレー。07年の都市対抗では4番として準優勝し、久慈賞(敢闘賞)を受賞した。08年に現役引退後、15年までJR東日本コーチ。社業に専念した後、18年4月から日大コーチを務めている。

新4年生は、片岡氏のコーチ就任と同時期に入部した代だ。付き合いは長いが「(コーチから監督へと)立場が変わるので、選手たちが迷わないよう、練習からもう1度、チームの決めごとを徹底しています」と口元を引き締めた。今は1日おきに紅白戦を実施。実戦の中で出た課題を、翌日の練習でつぶす作業を重ねている。この日は、走者を置いて投手のけん制練習を繰り返した。

まずは、17年秋以来の1部復帰が目標となる。「なんとかチーム一丸でやっていきたい。簡単ではありませんが、自分のプレーができれば、自ずと1部、さらに優勝が見えてくる。1つ1つ、小さなことの積み重ねだと思います」と決意を口にした。

09年秋から指揮を執った仲村恒一監督(60)は年内で勇退する。「ここまでやらせていただき、連盟、大学には感謝しています。京田(現中日)の時(16年秋)、優勝しましたが、野球の成績は、なかなかうまくいきませんでした。ただ、生活面やその後の人生に向けた指導を行ってきました。大きな事故がなく終えられたので、ホッとしています」と穏やかに振り返った。