阪神の元球団オーナーで4月18日に心不全のため死去した手塚昌利氏(享年89)の「お別れの会」が9日、大阪市内で行われた。阪神藤原崇起オーナー兼球団社長が出迎えるなか、約500人が出席。吉田義男氏、安藤統男氏、真弓明信氏、岡田彰布氏ら歴代監督も顔をそろえた。
手塚氏は92年12月に阪神電鉄本社の取締役社長に就任。バブル崩壊や阪神・淡路大震災の発生など困難が続くなか、10年以上も経営の第一線で事業拡大に尽力した。阪神ではオーナー代行及びオーナーを務め、03年、05年のリーグ優勝を果たすなど、タイガースを人気球団に育てた。
藤原オーナー兼社長は「03年、05年(の優勝)からファンのみなさんの球団に対する見方も変わった。新たな時代を作ってくださったオーナーだったと思う」とその功績をたたえた。05年優勝監督の岡田氏は「温厚で自分から、がみがみ言うようなタイプではなかった。口を出すとか一切なかった」と当時を懐かしんだ。チームは05年を最後にリーグ優勝から遠ざかる。藤原オーナー兼球団社長は「『あれから何年たってんねや。しっかりやらんといかんね』と。こう言われるかもしれませんね。頑張ります」と16年ぶりリーグVへ決意を新たにした。【桝井聡】
▽吉田義男氏「非常に静かで穏やかな方でしたね。優勝は手塚さんの時から遠ざかっていますからね。今日も当時の方たちとたくさんお目にかかりました。やはり優勝してほしいですね」
▽南信男元球団社長「05年に優勝した時は営業担当役員専務でした。本当にオーナー然とした、細かいことをゴチャゴチャ言わず任せてくれて「よろしく頼むよ」と。懐が深い、包容力のある方だった」
▽平田勝男2軍監督「すごく見守ってくれたなという印象があるんでね。(ヘッドコーチだった)05年、岡田監督のもとで優勝して、喜んでくれたお顔を思い出しますよ」
◆主な出席者 井戸敏三(兵庫県知事)、氏家弘二、井上康雄(ともに高野連副会長)、角和夫(阪急阪神HD取締役会長)、杉山健博(阪急阪神HD代表取締役社長)、吉田義男、安藤統男、真弓明信、岡田彰布、掛布雅之、福本豊、田淵幸一、中西清起、宮崎恒彰、南信男、四藤慶一郎、谷本修(球団副社長兼本部長)、木戸克彦(プロスカウト部長)、平田勝男(2軍監督)、和田豊(球団本部付テクニカルアドバイザー)(=順不同、敬称略)