島内4年契約、「聡子の部屋」で生涯楽天

契約更改を終え、「優勝!!」と記した色紙を手に笑顔を見せる楽天島内(球団提供)

ルールル、ルルル、ルールル♪ 「聡子の部屋」に救われた楽天島内宏明外野手(30)が“生涯楽天”を強調した。11日、仙台市内の球団事務所で契約交渉に臨み、2000万円増の1億2000万円プラス出来高(金額は推定)で更改。今季取得した国内FA権を行使せず残留し、4年契約を結んだ。

今季は徹子、ではなく、球団管理栄養士の長坂聡子さんの元を試合後に訪れ、相談に乗ってもらっていた。「楽天名物の『聡子の部屋』。優しく話を聞いてくれるんですよ。ちょっと寝られない時もあったので。救われましたね」。コロナ禍の影響もあり、今年は「メンタル的にこの9年間で一番しんどかった」という。ある日は1時間を超えることも。心のケアのかいもあり、5年連続で100試合以上出場を果たした。

本家「徹子の部屋」は今年で放送45年目を迎えるが、島内は来季で10年目。努力の末につかんだFA権。同学年の浅村ら行使経験者にもたずねた。「挑戦しているなと。自分にはできないと思った。もっと野球がうまかったらしていたと思います。自信がなかった」と自らを客観視し、決断した。

球団からは功績、期待を契約に反映された。「こんな評価してくれるチームはなかなかない。シーズン中には残留すると決めていました」。4年契約満了後もFA権を行使する考えはないのか、との問いには「そうですね。4年後にはもう35になっていますし、そこまで超人な体をゲットしたいです」と“超人宣言”。「聡子の部屋」に支えられ、ご長寿選手を目指す。【桑原幹久】