松田宣浩始動「自分の城は自分で守る」三塁死守宣言

ソフトバンク松田が牧原とともに大嶽神社の階段上りを行い、熱男ポーズで締めた(撮影・浦田由紀夫)

ソフトバンク松田宣浩内野手(37)が5日、恒例の階段上りで新年スタートを切り、三塁手死守を誓った。

福岡市東区の大嶽神社にある109段の階段を3往復、横にある坂道を2往復した後に、最後に再び階段を上って参拝した。今年から初めて牧原大成内野手(28)を呼んで一緒にトレーニング。「思ったよりきつかったが、1人でやるより2人の方がいいんで」と汗をぬぐった。

工藤監督の構想に「栗原三塁コンバート」があることに、ベテランとしてプライドをのぞかせた。「そんな簡単なもんじゃないと思う。サードやれと言われて、すぐできるものではない。ボクも何十年やってきた意地もある。甘くないところをみせたい。自分の城(三塁手)は自分で守ります」とキッパリ。若い力をはね返す気持ちを強調していた。

大嶽神社の階段は新人合同自主トレの時に、昨年9月に急逝した故川村隆史・3軍コンディショニング担当(享年55)とともに走ったのが最初だった。「川村さんとも何度も一緒に走った階段。そういう思いも感じながら走りました」。プロ16年目の今季も「キャンプのアップでも先頭で走りたい」。チームのけん引役はもちろん、正三塁手の座も誰にも渡さない。【浦田由紀夫】